Windows 11 にしたら見積ソフトが動かない、を防ぐ
先に、いちばん惜しい失敗の形を書きます。 新しいPCを買ってから、見積ソフトが動かないと分かるというものです。 こうなると、PCは手元にあるのに仕事が進みません。 上げられるかどうかを決めるのは、PCの性能ではなくソフトの側です。
確かめる順番
順番に意味があります。上から見ていくと、無駄な買い物が減ります。
はじめに、ソフトの名前と版を控えます。 見積・請求・会計のソフトを開いて、メニューの「バージョン情報」や「ヘルプ」の中にある番号を見ます。 ここで控えるのは名前だけでなく番号までです。 同じ名前のソフトでも、古い版は対応していないことがあります。
次に、提供元が何と言っているかを見ます。 ソフトの会社のサイトに「動作環境」や「対応OS」のページがあります。 見当たらなければ、サポート窓口に聞くのがいちばん早い方法です。 ここで「対応しています」と書いてあるのが、いちばん確かな材料になります。
そのあとで、つながっている機械を見ます。 複合機、レジ、カードリーダー、測定器。 ソフト本体が動いても、その先の機械のドライバが用意されていないことがあります。 実務で引っかかるのは、たいていこちら側です。
最後に、データがどこに置いてあるかを確かめます。 PCの中なのか、共有フォルダなのか、外部のサーバーなのか。 置き場所によって、移すときの手順がまるごと変わります。
ソフトより、つながっている先で止まります
「ソフトが動くかどうか」だけを見ると、抜けるところがあります。 実際に手が止まりやすいのは、次のような場所です。
| 見落としやすいところ | 起きること |
|---|---|
| 複合機からPCへ取り込む機能 | ソフトは動くのに、スキャンしたものが届かない |
| USBに挿す鍵(ライセンスの認証装置) | 新しいOSで認識されず、起動しない |
| 古い版だけに付いていた印刷の様式 | 帳票の枠がずれる。数字は合っているのに出せない |
| 登録に使ったメールアドレス | 入れ直しのときに認証が通らない |
どれも、前のPCが動いているうちなら調べられます。 壊れてから調べると、調べる道具のほうが無くなっています。 用意しておくものは 「前のパソコンからのデータ移行、何が移って何が移らないか」にも書きました。
対応していないと分かったとき
調べた結果、いまのソフトが Windows 11 に対応していない。ここからが判断です。 取れる道は、実務では3つでした。
ひとつめは、ソフトの新しい版に上げること。費用と、設定をやり直す時間がかかります。 ふたつめは、提供元が用意しているブラウザで使う形に移ること。 過去のデータを移せるかどうかは、提供元によって違います。
みっつめは、そのソフトを使う作業だけ、いまのPCに残すことです。 現実にはこの形がよく残ります。 ただしサポートの終わったOSを、ネットにつないだまま使い続けることはお勧めしていません。 残すなら、外とつながない使い方に寄せる話になります。
Windows 10 の期限
Windows 10 は2025年10月14日にサポートが終了しています(マイクロソフト公表)。 個人向けには2027年10月12日まで延長できる仕組み(拡張セキュリティ更新プログラム)がありますが、 期限が先に延びるだけで、いつかは同じ判断が来ます。
お使いのPCが Windows 11 に上げられるかどうかは、ご自分で調べられます。 手順は「いまのPCが Windows 11 に上げられるか、自分で調べる方法」に書きました。 ただし、その確認より先にソフトを見てください。 PCが条件を満たしていても、ソフトが動かなければ意味がありません。
上げないという判断もあります
ソフトが対応しておらず、新しい版の費用も合わない。 そういうときに、当社が「買い替えましょう」と言うことはありません。 買い替えても、その日の仕事が進まないからです。
お伝えしているのは、先にソフトの側を決めてくださいということだけです。 ソフトが決まれば、それに合うPCは後から探せます。逆はできません。
当社がやっていること
レンタル・一括販売のどちらでも、 お使いの業務ソフトの対応可否を先に確認してから機体を決めています。 確認できないまま進めることはしていません。
整備の中身は「リファービッシュPCとは」に7つの工程として出しています。 どれだけ整備しても、ソフトが動かない機体は納品できません。 順番として、ソフトの確認が先にあります。
まとめ
- 上げられるかを決めるのはPCの性能ではなくソフトの側です
- ソフトの名前と版の番号を控え、提供元の動作環境を見ます
- 止まりやすいのは複合機・USBの鍵・帳票の様式といった、つながっている先です
- 前のPCが動いているうちに調べます。壊れてからでは調べられません
- ソフトが合わないなら、買い替えを急がない判断もあります
お使いのソフトが動くかどうかから確かめます
ソフトの名前と、つないでいる機械が分かれば、買う前に確かめられます。
いまのPCのままがよい場合は、そうお伝えします。
メールでも承ります info@pcnotonari.com(原則2営業日以内にご返信)
注記
Windows 10 のサポート終了日(2025年10月14日)と個人向けの拡張セキュリティ更新プログラムの
期限(2027年10月12日)は、マイクロソフトの公表によります。
事業所でのお使い方によって扱いが変わる場合がありますので、詳細は提供元にご確認ください。
この記事は、当社が設置と機種選定でお伺いしている実務にもとづく説明です。
ソフトの対応状況は提供元によって異なります。個別の可否は提供元の案内が正になります。
お客さまの社名・業種は記載していません。
表示価格はすべて税抜です。