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パソコンを処分するとき、データはどうすればいいか

先に、当社が売っていないものから書きます。 パソコンの処分を、当社は単体の商品にしていません。 無料で回収している業者が各地にあり、そこに値段で並ぶ形を作れなかったからです (2026年8月・当社の判断)。 ですので、この記事はお申込みのご案内ではありません。引き取る側から見えていることを書きます。

当社は、処分される側のPCを受け取る立場でもあります。 仕入れるのは企業で2〜3年使われていたビジネス向けの機体で、 整備の工程ではWindows を正規ライセンスでまっさらな状態から入れ直します整備の全工程)。 前の持ち主の設定が、そのまま次の方に渡ることがないようにするためです。

処分を、その日に決めない

新しいPCをお納めしたその日に、古い機体を引き取ってほしいと言われることがあります。 当社は、そこですぐには引き取りません。

理由は単純です。移し忘れは、数日たってから出てくるからです。 年に1回しか開かないファイル、去年の様式、前任の方が作った表。 手元に古い機体が残っていれば、開いて取り出すだけで済みます。 処分してしまうと、そこで終わります。何が移って何が移らないかは 「前のパソコンからのデータ移行、何が移って何が移らないか」に書きました。

消す前に、戻れなくなるものが2つ

データを消す話の前に、消すと戻せなくなるものがあります。当社が実際に止まった場面で見ているのは、この2つです。

ひとつはパスワードのたぐい。メールやクラウドの設定が前のPCにしか入っておらず、 そこを消してしまうと、次のPCで同じ設定を作り直せなくなります。 同じ場所で作業が止まる話は 「小さな事務所でよく呼ばれるPCのトラブル、3つ」にも書きました。

もうひとつは業務ソフトの登録です。 使える台数が決められているソフトでは、古いPCの側で解除してから消さないと、 新しいPCで登録が通らないことがあります。 順番が逆になると、面倒が増えます。 ソフト側の事情は 「Windows 11 にしたら見積ソフトが動かない、を防ぐ」にまとめています。

「初期化した」と「中身が消えた」は、同じ意味ではありません

ファイルを削除してごみ箱を空にしても、記憶装置の上にあった中身がその場で書き換わるわけではありません。 見えなくなるのと、無くなるのは別です。

当社が整備の工程でOSを入れ直しているのも、この前提に立っているからです。 前の持ち主が消したつもりの状態を、消えた状態として扱わない。 引き取る側としては、そう決めておくほうが確実です。

いちばん分かりやすいのは、記憶装置を手元に残すこと

処分の方法をご自分で決められるなら、いちばん分かりやすいのは 記憶装置(SSDやハードディスク)を機体から外して、手元に残す形です。 外に出るのは、中身の入っていない箱の部分になります。

ただし、機種によっては外せません。 基板に直付けされていて取り外しを前提にしていない機体があります。 そういう機体では、この方法は使えません。

やり方どこまで手元で決まるか
記憶装置を外して残す中身は手元に残ります。外せる機種かどうかが先に決まります
PCごと引き渡す渡した先の扱いによります。どう扱うかを先に確かめる話になります
そのまま置いておく中身は残ります。置き場所の管理が続きます

どれが良いかは、機体の中身と、置いておける場所があるかで変わります。 急いで決める必要はありません。

レンタルでお使いいただいている機体の場合

当社からレンタルでお貸ししているPCは、お客さまのほうで処分する必要がありません。お返しいただく形になります。

2026年9月に確定した新しい申込書には、 お返しいただいた機体のデータを当社が消去し、お求めに応じて、消去した旨を記載した書面をお渡しすることを条文として入れました。 適用されるのは、次の新規のご契約からです。いまご契約中の条件は変えていません。

処分の相談と、買い替えの判断は別の話です

「古いPCをどうしよう」という話は、たいてい「新しいPCを買おう」という話とくっついて出てきます。 ただ、その2つは分けて考えられます。

動きが遅いだけなら、部品の入れ替えで済むことがあります。見分け方は 「PCが遅い。買い替える前に確かめる3つのこと」に書きました。 買い替えが要らない場合は、要らないとお伝えします。 その場合、処分の話もそこで消えます。

まとめ

処分の前に、消してよいかどうかだけ見ます

「何年使った機体で、中に何が入っているか」が分かれば、先に取り出しておくものをお伝えします。
買い替えが要らない場合は、要らないとお伝えします。

メールでも承ります info@pcnotonari.com(原則2営業日以内にご返信)


注記
この記事は、当社が古物商として中古PCを仕入れ、整備してお納めしている実務にもとづく説明です (古物商許可 第631202200014号)。 廃棄物の処理やリサイクルに関する法令の解釈をお示しするものではありません。 事業所から出る機器の扱いは、お住まいの自治体や収集を行う事業者の案内が正になります。
記憶装置を外せるかどうか、外した後の扱いは機種によって異なります
申込書の条文は2026年9月に確定したもので、次の新規のご契約から適用します
お客さまの社名・業種は記載していません。
表示価格はすべて税抜です。